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【雑記】  ten years

2006/09/29 01:15

この秋が到来しますとですね。我が配偶者と生活を共にしだしてから10年目に突入ということになるんです。えー!もうそんなに経つの?と、俄かには自分でも信じられないくらいなんですが、指折り数えたらホントにそういうことなんですよね。

「テールランプ5回点滅が何のサインだったら一番イヤかね?『ミ・ナ・ゴ・ロ・シ』かね?」

なんて言ってケラケラ笑いあった、ダイジョブか?この夫婦っていう新婚の頃からもう10年になろうと言うのか、とね。誠に感慨深いものがあるんですけども、時間の流れが恐らく現代より圧倒的に緩やかな筈の古に「十年一昔」なんて慣用句があるくらいですから、そりゃもう色んなことがありました。その中身は当然おもしろおかしい事ばかりではなく、すわ!離婚!?なんていう緊張感の漂うエピソードだってあった訳です。本日はそんな夫婦の危機話を思い出しつつ、自分なりの

「あれから10年も。これから10年も。」

を考えてみたいと思う次第。


危機その①


生活を共にするという事はすなわち、生活空間を共有利用するということになりますよね。そういうときに困るのが、普段は通常一人で利用するスペース。例えばお風呂。だいたい一人で入るものですよね。まあでもお風呂程度なら、

「ああ。ヤバイ!俺今風呂に入らないと相当ヤバい事になる!生命の危機すら感じる!」

なんて局面はまずあり得ませんので、順番を決めて入るもよし。折角の夫婦なんだから一緒に入ってキャッキャウフフするのもよし、という事になるのですが、ただこれがおトイレとなると少し事情が変わって来ます。尤も生命の危機を感じる程の尿意なり便意が、2人同時に襲ってくる確率なんてものは極めて低い訳ですから、便器の取り合いで殴り合いみたいなハプニングは普通は起こりません。ところが結婚して2・3年目のくらいのある日。そんな起こり得ない事態がやってきたのでした。二人でどこかに出かけて帰ってくる道すがらだったか、俺は猛烈な尿意を耐えていました。

「ヤバい・・・。ヤバい・・・。」

その踏み出す足の一歩一歩が膀胱にジンジン響くような、脳内ではもう上記のように「ヤバい」という単語しか思いつかないような抜き差しならない状況。そんな最中、カミサンが恐ろしい一言を切り出します。

「あたしちょっとお手洗いガマンしてるから、家着いたらすぐにおトイレ入るね。」

俺は嫌な汗を流しながら、カミサンの方向に目線をやり、

「え・・・?ちょ・・・俺・・・・も・・。」

とか言うのが精一杯です。そんな状況をバッサリと切り捨てるように、

「無理!ゼッタイあたしが先!」

と言っていきなり足早になるカミさん。うわ!え・・?うわ!それキツ!とかもう冷静な思考もままならない状態なのですが、なんとか冷静さを取り戻そうとしつつ、ふやけた頭で譲歩案を切り出してみます。

「お前、座るじゃん。俺は立ってでだいじょぶだからお前が座った足の隙間から俺が・・・。」

テンパった状態で出てくる言葉というのは後々冷静に考えれば明らかに破綻しているのですが、この時ばかりは本気でした。当然虫を見るような一瞥を頂いただけで、色の良い返事は頂けませんでしたが。

そして、ようやっと家に着くなり、カミサンは玄関から猛ダッシュでトイレへ。「ガチャリ」という鍵の音が響きます。

「ダッシュでトイレにインしてガチャリ!響き渡るのは非情な施錠!如何なる時でも世情は無常!!」

ラッパーの皆さん。リリックに如何ですか?使えないですか。そうですか。

こうなるともう俺はと言えば、万歳の状態のままトイレのドアにもたれかかり、

「ああ・・・・あああ・・・・・。」

とね。初めて手で触れる水の冷たさに感動するヘレン・ケラーみたいな呻き声しか出てこなくなるんですが、状況は感動なんかとは程遠いものです。言い訳をするようですが、切羽詰った人間の行動というのは時に常識を大幅に逸脱します。

あの。ご存知無いとは思いますけど、俺結構身長が高いんですよ。だもんで相対的には足の長さもそこそこあります。いや比率で考えたら笑っちゃうほど短いんですけどもね。うるせえ!ほっといてくれ!で、洗面所ってあるじゃないですか。あそこの洗面器っていうんですか?正式名称分からないですけど、蛇口の水を受けたり、栓して水ためたりするとこね。あっこに気を付けをして背筋を伸ばして立つと、すごく丁度良い。すごく丁度良く我が愚息をセットできる。

した。いたしまして候。

じょろりんこじょろりんことね。世間では、入院するような大病でベットから動けない状態になった場合、用便はいわゆる尿瓶にすることになるんですけれども、一般的に皆さん口を揃えておっしゃるのは、幾ら瓶で受けてくれるからってベットの上で用をたすことには抵抗があってなかなかできなくて苦しむ。と。一方俺はと言えば、小学校の中学年まで寝小便を垂れていた事からも分かるように、下半身のしまりはかなり悪いほうだし、人間の尊厳とかプライドなんて犬にでも食わせておけというタイプの人間ですから。嗚呼。多分俺は尿瓶何するものぞ!楽勝だな。ベットの上だろうがなんだろうが全然楽勝。なんせ今洗面器に小便垂れてるもの。あはははは。などとね。開放感に浸りながらアホなことこの上ない妄想をしておりますと、何やら背後から強烈な、本当に強烈な視線を感じます。その圧迫感というか恐怖感からなのか、はたまた小便につきものの為のものかは分からない身震いとともに振り返ってみますと、そこにはトイレで用を済ませたカミサンが仁王立ち。洗面所に手を洗いに来たまさにその時。その時歴史は動いた。

「あ!だって・・・ほら・・・もう・・・む・・り・・・・。」

とか、もうアウアウと言葉にならない言い訳をしておりますと、般若のようなカミサンの面がみるみるうちに崩れその場に泣き崩れてしまいました。あの。ちょっと待って。もう少しで終わるし、それなりの言い訳もするから。っていうか言い訳のしようもないけど、なんか考えるし、それらしいっていうか尤もらしいっていうか、なんだその、兎に角ちょっと待って!とか、背中越しに号泣しているカミサンを尻目に脳内大混乱状態に陥っておりますと、カミサンはその泣き顔のままキッとこちらを睨み、開口一番大声で、

「別れる!!!」

と、まあこれが第一回目の危機でした。どうやってその場を収めたのかとかもうハッキリは憶えてないんですが、今までの人生にないくらい大謝りしたり、すごく念入りに、あたかも今から無菌室で実験に使われる道具を清掃するかのように、必死に洗面器を洗ったりしたようなそんな記憶。むしろ収まったこと事態が奇跡に近い気もしますが、まだそんな危機があるのかと問われれば、誠に残念ながらまだ御座いまして・・・、


危機その②


あれは結婚5年目だったか。当時はまだ夫婦二人とも職に就いていて、ダブルインカムの比較的ゆとりのある結婚生活を送っていたのですが、俺のほうが日々の激務に耐えかねてね。なんかもう、

「僕が僕であるために会社やめたい!」

とかそんな童貞の高校生みたいな理由で会社を辞めてしまいまして、カミサンの給料には扶養家族手当が付くわ、保険証はカミサンの下に名前が記載されるわ、借りていたアパートの契約名義人はカミサンに変更手続きするわでね。夫としての威厳とか一家の主とかもうなんていうの?そもそもそんなの前近代的だし糞くらえなんですけども、そうは言ってもねえ。何これ。みたいな状態になりました。もうそれだけで立派な離婚原因になりかねないんですけども、ウチのカミサンも偉いもので、

「あなたが気の済むまで、納得の行く仕事が見つかるまで休めばいいわ。」

なんていうね。「なにわ恋しぐれ」か、お前は。なんていう泣かせるセリフを言ってくれましてね。ただ多分この時はもう俺が、尿意を我慢できずに洗面所で用を足しちゃうくらいにはプライドを犬に食わせちゃった男だということをすっかり忘れていたご様子でして。なんていうかその生活、平たくいうと「ヒモ」生活がもうどうにも心地よくてですね。会社行かなくていいんだから外に出なくていいし、寝なくていいしぃ。カミサンそれでも仕事してるから収入もそこそこあるし。あれぇ?これ一生このままでいいんじゃないかな?なんてね。いよいよ夜は一睡もせずネットやテレビ、朝カミサンを仕事に見送ってそのまま就寝、カミサン帰宅時くらいに起きだす。外出はしないから風呂は入らないは、髪は伸びるは髭は伸びるはなんていう生活が半年程続きました。

こうなってくるとカミサンも流石に、あれぇ?これおかしくね?コイツ働く気なくね?みたいな不安感に苛まれていたらしく、何時も笑顔の奥になにか深い闇を抱えるような、実に味わい深い表情を見せるようになってきていて、相当溜まりに溜まっていたんだと思います。

その日もカミサンが帰宅するなり寝ぼけまなこで、

「おかえりぃ~メシはぁ~?」

とかもう今冷静に考えるとありえない状況なんですけど、そんな会話をした後、流石に彼女の何かがはちきれた。

「アンタ臭いわよ!風呂ぐらい入りなさいよ!」

とね。何時になく強い語調で罵られましてね。ううむ。これは、俺のM魂が刺激されるぅ。あふぅん!とか言ってる場合じゃないよな。そりゃそうだよ。この状況はマズイよ。日々働いて甲斐甲斐しく俺を世話してくれるカミサンがこれじゃあんまり可哀想だ。なんとかしなきゃ。兎に角とりあえず風呂に入ろう。などとね。まだ寝ぼけた頭で考えつつ、もそもそと服を脱いだんです。

実際俺の体と来たら新宿公園で生活してるんじゃないの?ってくらい臭くて、鏡でみたら頭なんてフケだらけなんですよね。ああ。ホントに酷い。もう人として成り立ってないなこれは。などと反省しつつ、ふと目線を下にやりますと、何これ。陰毛にもフケみたいのでてる。うわぁ。人間んの体っておもしれー。うはは。俺陰毛にフケでちゃったよ。

ってもう自分で書いててアレすぎるんですけど、当時は長いヒモ生活で頭の回路もかなりおかしなことになってたんでしょうね。これはウケる!最近陰鬱なカミサンもきっと笑ってくれる筈!という何で確信が持てるんだかサッパリな根拠のない自信で、素っ裸のまま居間に戻りましてね。相変わらず憔悴した表情をしたカミサンに大声で宣言。

「一発芸しまーす!『雪』!」

俺は股間を広げ、陰毛を両手でかきむしり、フローリングの床に自分の股間の陰毛に溜まったフケみたいなものを撒き散らしました。その間、時間にしておそらく5秒程度だと思うのですが、人が見せる決して忘れられない表情を見る結果となりました。今でのあの表情は鮮明に憶えているのですが、到底文章では表現出来そうもないのが誠に残念です。

この時も確か号泣させたように記憶しているのですが、どうやって事が収まったかというのは比較的憶えてましてね。相当長時間泣かれてようやっと出てきた言葉が、

「働いて!」

だったですな。就職活動しましたね。もうそれはするしかないよね。


まあなんですか。我ながら外道極まりないエピソードですけども、これを書くに当たって、カミサンにこんなことあったよねぇなんて俺はもうすっかり良い思い出気取りで話しましたら、

「そもそも夫婦間の問題じゃなくてアンタが人としてどうかって話じゃない。なんでアタシ離婚しなかったんだろ。」

真顔で言われました。うん。俺も比較的同意見。誠にこの先10年も頑張りたいな、と身の引き締まる思いであります。敬礼!ビシっ!

コメント
この記事へのコメント
いやぁ・・・
あはっはははははは!!!
少し前に帰宅して、お風呂に入ってサッパリ気分だったけど
汗かくぐらい笑いました。
いやぁ・・・でも結婚10年目おめでとうございます。
これはもう、スイートテンダイヤモンドだよね。
感謝の気持ちを込めてプレゼントするしかないよね。
ついでにわたしの分も買ってくれてもいいよ。

遠慮しないで!
2006/10/05(Thu) 00:07 | URL  | MARIKO* [ 編集]
いまさら
レスですけども、本当に申し訳ないやら失礼やらで
どーもすぃばせぇん、三平師匠ね。同世代だから知らないとか
言わせません。
あとダイヤとか見たことも聴いた事も御座いません。そんな俺です。
2007/02/20(Tue) 02:01 | URL  | 康坊 [ 編集]
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